虫歯子供編

2020.07.03 Friday 08:01
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    う蝕は、細菌感染症であるとともにその発症は生活習慣病的なパターンを取るそうです。小児期(特に乳幼児期)は、心身の発育が著しく、歯・口の発育も顕著で、また食生活習慣をはじめとした日常生活習慣の変化も大きい時期であります。そのため、う蝕のリスク要因も発育時期に合わせたう蝕リスクのコントロールが重要であり、う蝕予防を通じて寄り良い生活習慣の確率を支援することが大切なんだそうです。今日は子どもの発育時期に合わせたう蝕予防について学ばせて頂きました。
    小児期のう蝕は、40年代のピーク時には、3歳で既に
    う蝕のある子供の割合は90%もあったそうですが、近年では割合が減少を示しているそうです。 理由としてはう蝕の原因などが徐々に解明されてきた事から、う蝕の対応が早期発見・早期治療から予防になったからだそうです!!とてもいい傾向ですねぴかぴか
    ではまず、う蝕はなぜできるのか?
    う蝕の原因であることや唾液中の細菌が酸を作り歯を脱灰することなどが言及されていました。その後実験的にう窩からミュータンスレンサ菌が分離され、分離されたレンサ菌がある状態で炭水化物食を与えるとう蝕が出来るという事が判明しました。
    う蝕の原因菌としてのミュータンスレンサ球菌は、糖を基質として有機酸を産生すると言う点でう蝕に関与するばかりでなく、ショ糖を利用して粘着性のある不溶性グルカンを形成し、細菌がデンタルプラークとして歯面に付着する足がかりをつくるという点でう蝕の発生に大きな役割を果たしているそうです。どんどん解明されてきて凄いなと思いました。
    ☘う蝕原因菌を知ろうびっくりマーク
    もともと胎児の口腔内に細菌は存在せず、産道を通って出生した新生児は、様々な細菌にさらされ、乳児の口腔内の細菌叢は、生後6〜8週では母親の乳首の細菌叢と相関し、6ヶ月では母親の唾液との相関が見られる傾向があります。乳歯萌出後、口腔内の細菌叢は、急激に増加し5歳までにミュータンスレンサ球菌の保菌が見られた小児の感性時期は、生後19〜31ヶ月が多く、この時期を感染の窓となづけられているそうです。
    乳臼歯が萌出し、離乳完了により食べられる食品の幅が広がると、甘味飲料の摂取や間食の始まりやす1歳〜2歳代は、保護者からの食事介助なども必要となるのでミュータンスレンサ球菌の伝播定着が最も起こりやすいそうです。生活行動が自立してくる3歳以降は、伝播の機会も徐々に減少してくるそうです。このことから、乳幼児期のミュータンスレンサ球菌の伝播定着のコントロールが重要ということですね虹
    ☘う蝕予防の基本
    う蝕の感染症ととらえると、ミュータンスレンサ球菌の伝播が最も注目さて、ミュータンスレンサ球菌の歯面定着を促進し、他の口腔細菌とともにプラーク中での酸産生によってpHの低下と歯の脱灰を引き起こす原因となる糖の摂取が実際のう蝕発症に大きな役割を果たしていると言われています。中でもショ糖は、う蝕という面から最も関わりが深いですが、ショ糖をほとんど摂取せずに育った小児は当時う蝕が顕著に少なかったのですが、ある時を境にショ糖を含む飲料物や間食(お菓子)をよくとるようになると、う蝕が急激に増加してしまったというデータが研究結果であるそうです。
    ショ糖を含む飲料物の摂取頻度・形態などがう蝕の発生と増加に大きく関わってくるということが分かります。また、食事での糖質の摂取は炭水化物が主体になることが多いので3回の食事よりも間食に摂取される単糖類・二糖類を多く含む飲料物の方がう蝕と結びつきやすいという事も分かっているそうです🤔
    一個人で好きな飲み物が違うように特にショ糖の含む紅茶やジュース類を毎日携帯して飲む方は要注意ですねチョコ
    次に唾液について、ショ糖やブドウ糖を摂取後にプラーク中の口腔細菌により酸産生がおこり、プラークのpHは急速に低下します。元のpHに戻るには〜60分かかるそうです。最低pHが臨界pHを下回ると、エナメル質の脱灰が始まってしまいます。その後、プラーク中の酸が徐々に唾液に拡散されると、pHの上昇が起こります。唾液はとても大切な役割で、唾液の分泌速度が速いと唾液のpH上昇やプラーク中の酸の中和も速やかになります。口腔内の部位によって唾液による作用が異なるため、唾液の届きにくい上顎前歯部や隣接面はプラークのpHは低下しやすく回復が遅くなるそうです。
    上記のことからまずは飲食の間隔をあけ、ダラダラと食べる事をやめるように心掛けたいですね!
    しかし、なによりも大切なのは、プラークが歯の歯面に長く定着していると唾液による作業が働きにくくなるので、プラーク除去がやはり一番大変です。ちなみにプラークはうがいでは取り除けませんのでブラッシングが必須となります電球
    ☘乳幼児期のう蝕予防とは
    生後半年頃まで歯がない乳幼児は、ミュータンスレンサ球菌の定着はおこりませんので、う蝕のリスクもありません。生後5〜6ヶ月以降の離乳が開始されると、乳幼児の菓子類や糖分を含んだ飲料を与える場合も出てきますので、その場合は保護者が味見をしたり自分が使ったスプーンで乳児に食べ物を与える事、噛み与える事は避けましょう。
    口腔清掃習慣からのう蝕予防をすべく大切な事は、乳幼児にとって口腔内やその周囲は敏感な部位により、触れられたり歯ブラシを入れられると拒否反応を起こしやすいそうです。ですので、乳歯が生える前からスキンシップの一環として、顔や口の周りを積極的に触れる事から始めて、歯が生えてきたらガーゼを指に巻き口の中の清掃をするも良いそうです。そして口の中を触れられても嫌がらなくなってきたらガーゼ磨きと平行して歯ブラシの清掃を始めると寄り良いそうです。まだこの時期はプラークの付着しにくい時期なので歯ブラシを慣らすことがポイントです。1歳代には第一乳臼歯が萌出し、歯を使った咀嚼が始まります。大人と同じように3回の食事に加えてショ糖を含む菓子類や飲料水を摂取する機会も増えますので要注意です。乳臼歯の萌出により、歯ブラシゆよる清掃が必須になりますので、1日1回はブラッシングをする習慣をつけ、慣れてきたら朝・晩の保護者のブラッシングをしましょう。保護者の膝の上に仰向けに寝かせスキンシップをとりながら優しく話しかけながら磨くのがコツだそうですぴかぴか2歳をすぎたら子供に歯ブラシを持たせて家族みんなで歯ブラシを行いましょう!ここでの注意点ですが、歯ブラシの共用は菌の伝播に、繋がりますので避けましょう。
    乳歯列が完成し、咀嚼機能も充実し、家族と同じ食事が摂れるようになる3歳〜は通園などで友達も増えることから、友達間での菓子類のやり取りなどもでてきます。
    ☘食生活習慣からのう蝕予防
    噛み応えのある食品を適度に食事に取り入れ、よく噛む習慣をつける事が大切です。よく噛むことで唾液の分泌が高まります。虫歯になりやすい食べ物の例として、『キャラメル アメ ケーキ 』は多く砂糖を含み長く食べているので虫歯になりやすいです。また『チョコレート クッキー フレンチトーストジャム付き コーンスナック 』は、歯にくっつきやすく残りやすい。『アイス プリン 加糖ヨーグルト ゼリー』は砂糖を含むが短時間でたべれます。そして虫歯になりにくい食べ物は『フライドポテト 干し芋 せんべい おにぎり にぼし チーズ バナナ リンゴ』だそうです。夏場はスポーツドリンクを飲む機会も多くなると思いますが、だらだらのみや水代わりに飲まないように注意しましょう。やはり虫歯になりにくい飲み物は麦茶やお茶ですね!あと牛乳も良いそうですお茶。1日の生活の中で糖分を含む飲食物の摂取回数が増えるほど、脱会の時間が増加するので再石灰が妨げられるので、う蝕のリスクが高まります。この事を保護者や子供に伝える事も私達の大事な役割です!
    幼少期から定期的な検診に通い、子供たち自身や親にう蝕リスクの事やまた、歯ブラシ指導を行い、親へは仕上げ磨きの良いやり方、フロスを使ってもらうなど、モチベーションを上げれるような伝え方を工夫していきたいと思いました。フロスに関して私は小さい時からフロスをした事がなく、習慣としてみについておりませんでした。やろうと思っても忘れてしまうなど、今となってようやく習慣づくようになりましたが、幼少期のときから家族とフロスまでする事が習慣になっていればとてもいい事だなと思いました。
    う蝕予防=健康な生活習慣にもつながると学びました。 おにぎりおにぎり

    category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

    乳幼児のう蝕予防を考える  

    2020.07.03 Friday 08:00
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      う蝕への対応
      「早期発見・早期治療」から「予防」へ

        昭和52年から始まった1歳6か月児歯科健康診査により、早期からのう蝕予防へのアプローチが普及し、子どものう蝕は減少を示しはじめた。
      3歳ですでにう蝕のある子どもの割合は昭和40年代のピーク時には90%近くだったが平成元年の55.8%から平成28年の15.8%へと顕著に減少しており、それにやや遅れて、12歳児にも減少がみられます。
        しかし一方では、3歳児のう蝕有病者率には地域差(10〜20ポイントの差)が大きいことや、5歳児になると有病者率が2〜3倍に高まることなどから、さらなるう蝕予防対策が必要となります。

      1.  う蝕はなぜできる?

      1)  う蝕の原因と発症過程
        う蝕は3つの要因、宿主(歯質)、細菌、食物を輪で表し、この3要因が重なり合った部分でう蝕が生じるとしたKeyes(カイス)の輪で示されています。
      う蝕の要因となる酸を作り出す菌にはミュータンスレンサ球菌(S.mutans,S.sobrinus)やラクトバチルス菌やミュータンス以外の口腔レンサ球菌(S.sanguinis, S.mitisなど)があります。
      特にミュータンスレンサ球菌はショ糖を利用して粘着性のある不溶性グルカンをベースに歯面に付着してデンタルプラークを形成すると、その中にいろいろな細菌が住み付いて糖を代謝し酸を産生することでプラーク部位のpH低下が起こり、う蝕の発生に大きな役割を果たしています。
      う蝕予防にはこのミュータンスレンサ球菌の伝播・定着の抑制と、糖(特にショ糖)の摂取、デンタルプラークの付着などの発生要因のコントロールが重要になります。

      2)う蝕原因菌(ミュータンスレンサ球菌)の子どもへの伝播・定着

      小児のう蝕予防に重要なのは初期段階をコントロールすることが重要である。
      胎児の口腔内に細菌は存在しないが、乳歯萌出前の乳児からはS.mitisやS.oralisなどのレンサ球菌が発見されることが多いがS.mutansは発見されないとされている。
      乳児の細菌叢は生後6〜8週では母親の乳首の細菌叢と相関し、生後6ヶ月では母親の唾液との相関がみられた。
      乳歯萌出後、口腔内の細菌種は急激に増加し、ミュータンスレンサ球菌の保菌者もでてくる。
      5歳までにミュータンスレンサ球菌の保菌がみられた小児の感染時期は、生後19〜31ヶ月(平均26ヶ月)に集中している。
      この時期を「感染の窓」と呼ぶ。
      更に17%の小児では56ヶ月までにミュータンスレンサ球菌は検出されなかった。

      ミュータンスレンサ球菌は、周囲の大人の唾液を介して伝播するが乳歯萌出前は定着せず、乳歯が萌出しショ糖の摂取が始まると、粘着性グルカンが形成され定着が生じます。
      乳臼歯が萌出した1〜2歳代は食品の幅が広がりショ糖を含む間食や甘味飲料の摂取が始まり、まだ保護者の食事介助なども必要であり、ミュータンスレンサ球菌の伝播・定着が最も起こりやすいと考えられる。
      食事などの生活行動が自立する3歳以降は伝播の機会も徐々に減少するもの考えられ、よって特に3歳頃までのミュータンスレンサ球菌の伝播・定着をコントロールすることが重要と思われます。。

      2  う蝕予防の基本

      1)食生活とう蝕との関連から
      糖(特にショ糖)の摂取がう蝕発症に大きな役割をしている。
      ミュータンスレンサ球菌の定着やデンタルプラークの形成にはショ糖が必要なのです。
      ショ糖以外の糖からも酸産生が起こりますが、でんぷんは分解されるのに時間がかかり急激な酸産生には結びつきません。
      食事での糖質の摂取は炭水化物(でんぷん)が主体になることが多いため、食間に摂取される単糖類(ブドウ糖、果糖)、二糖類(ショ糖、乳糖など)を多く含む飲食物のほうがう蝕と結びつきやすいものと考えられる。

      2)唾液の働きとプラークpHのコントロール
      ステファンカーブとは糖摂取後のプラークのpHの変化を表してます。
      お口の中は普段は中性でpH7.0位に保たれています。食事をとると酸性に傾きpH5.5になるとエナメル質が脱灰(カルシウムイオンやリン酸イオン等のミネラルが溶けること)を始めます。
      この酸性度を臨界pHといいます。
      ショ糖やブドウ糖を摂取後にはプラークのpHは急速に低下して5〜10分くらいで最低値に達し、その後30〜60分かけて元のpHにもどります。
      プラークpHの低下は分解の速い糖質と唾液の低い緩衝能では急速な低下を示します。
      その後pHの上昇には唾液の重炭酸塩の中和作用と緩衝作用が大きく関与している。
      唾液の分泌速度が速ければ酸の中和も速やかに起こります。
      よって同一個人であっても、唾液の届きにくい上顎前歯部や隣接面などのプラークpHは低下しやすく回復が遅くなる。
      また、プラーク中の有機酸組成が安静時の状態に戻るのには数時間かかるといわれており飲食の間隔を空けることの必要性が示唆される。
      更には、"酸産生の場"であるプラークを歯の表面から除去することが重要です。プラークはうがい等では取り除くことはできないため、歯ブラシによるブラッシングは、産生された酸をプラークごと歯の表面から除去することになりう蝕予防に繋がります。

      3.  発育時期に合わせたう蝕予防

      1)乳児期
      (1)  発育の様子とう蝕のリスク
        乳歯未萌出の乳児期前半には、ミュータンスレンサ球菌の定着は起こらず、う蝕リスクもない。
      生後5〜6ヶ月以降離乳食が開始され乳切歯が生えてきてもまだショ糖摂取の機会は少ないためミュータンスレンサ球菌の定着は起こりにくく、う蝕のリスクも少ない。

      (2)食生活習慣からのう蝕予防
        離乳の過程で乳児は咀嚼のベースとなる動きを獲得する。歯や口の発育に合わせた離乳食のステップアップや食事介助などを適切に行い、食べる機能の発達を促すことはその後の咀嚼機能の獲得や食行動の発達にも重要であり、口と全身の健康を守る食生活習慣形成の第一歩となる。
      離乳後期には糖分を含んだ飲料や菓子類を与えるようになるとミュータンスレンサ球菌の定着リスクも出てくるので親が使ったスプーンで食べ物を与えたり、噛み与えするのはできるだけ避けましょう。

      (3)口腔清掃習慣からのう蝕予防
      乳歯萌出前の口腔清掃の準備として、スキンシップの一環として顔や口の周りを触っておくとよい。
      口腔内やその周囲は敏感なため慣れさせておき、乳切歯の萌出開始期はガーゼを指にまいて口の中の清掃拭から始める。
      慣れてきたらガーゼ巻きと歯ブラシでの清掃を始める。これは歯ブラシの感触に慣らすことを目的に、軽い力で優しく短時間で磨くとよい。
      保護者を含めた家族の口腔内のミュータンスレンサ球菌を減らしておくことが重要なので、口腔清掃をしっかり行ってもらい、う蝕治療や定期的なPMTCを勧める。

      ◆「酸蝕症」にも注意が必要
      う蝕の原因がプラークが出す酸によるものと、
      細菌が関与しない「酸蝕症」は酸性食品そのものが原因になります。
      ジュースやイオン飲料は酸性の飲料であるため、哺乳瓶で飲んでいたり、寝る前に飲んでそのままにしてしまうと、歯が長時間酸と接することにより直接的な脱灰が生じる可能性があります。
      酸性の飲料は、コップ等で飲めるようになってからが望ましい。

      2)幼児期前半(1〜2歳代)
      (1)発達の様子とう蝕のリスク
      1歳代前半には第一乳臼歯が生えて"歯を使った咀嚼"の練習が始まる。3回の食事に加え間食や飲料を摂取するようになる。
      2歳代には第二乳臼歯が生え始め、ショ糖を多く含む菓子類や飲料を摂取する機会も増えやすいことからミュータンスレンサ球菌の伝播・定着が起こり易くなり、う蝕のリスクが高まる。

      (2)食生活習慣からのう蝕予防
      乳歯の生え方に合わせた食形態の食べ物で、咀嚼機能を育て、手づかみ食べからスプーン・フォークの使用へと自食行動を育てる支援が重要である。
      保護者の食事介助時のミュータンスレンサ球菌の伝播を減らすとともに、間食などでショ糖を多く含む飲食物を摂取することで菌の定着リスクが高まることも伝える必要がある。
      1歳以降では寝る前や夜間の母乳もう蝕のリスクを高めるため、卒乳を図っていく必要がある。
      また、糖分の多い酸性飲食を哺乳瓶で飲んだり、水代わりに頻繁に飲むことで、酸蝕とう蝕の両方のリスクが高まることも知って貰う必要がある。
      規律性のある食生活習慣の形成が望まれる、

      (3)口腔清掃習慣からのう蝕予防
      乳臼歯の萌出により、1日1回は、ブラッシングする習慣をつけ、慣れたら朝・晩の保護者による口腔清掃の習慣化を図る。
      保護者による歯磨きは、保護者の膝の上に仰向けに寝かせて、スキンシップを図ったり優しく話しかけながら磨くとよい。
      2歳を過ぎたら、子どもにも歯ブラシを持たせて一緒にみがいたり、うがいの練習を始めるとよい。
      そして周りの大人達がしっかり口腔清掃を行うことがミュータンスレンサ球菌の子どもへの伝播を避けることになります。また歯ブラシの共用は避けたい。
      1歳を過ぎたら"かかりつけ歯科医"を決めて、定期健診や保健指導を受けるようにしましょう。

      3) 幼児期後半(3〜5歳代)
      (1)発達の様子とう蝕のリスク
        乳歯列が完成し、咀嚼機能も充実してくるため家族と同じ食事が摂れるようになり、子どもの生活行動が自立してきます。
      この時期以降のミュータンスレンサ球菌の伝播・定着のリスクは徐々に減少しますが、すでに定着が生じている子どもでは、う蝕のリスクが高まります。

      (2)食生活習慣からのう蝕予防
        第二乳臼歯が噛み合うことで咀嚼力も高まる。
      噛み応えのある食品を取り入れで、よく噛む習慣を付けることが大切。
      よく噛むことで唾液の分泌が高まると、口腔の自浄性も高まる。
      糖分が多く口腔内に長く停滞する食べ物(キャラメル、ガム、ソフトキャンディ等)や含糖飲料(哺乳瓶で飲むジュースやスポーツ飲料、炭酸飲料、乳酸菌飲料等)の摂取がう蝕のリスクを高めること。
      1日の生活の中で糖分を含む飲食物の摂取回数が増えるほど脱灰の時間が増加し,再石灰化が妨げられ、う蝕のリスクが高まることを伝える必要がある。
      つまり、時間を決めて食事やおやつを食べている場合はう蝕になりにくい。
      一方、お菓子などをダラダラと食べている場合はう蝕になりやすいのです。
      不規則な頻回の飲食はう蝕リスクを高めるばかりでなく食欲や食事量の問題にも繋がりやすいため、規律性のある食生活リズムを作っていくことが重要である。 

      (3)口腔清掃習慣からのう蝕予防
      子どもの手指機能の発達により子ども自身で口腔清掃の練習を行う時期である。
      食後のブラッシングとブクブクうがいを習慣化していく。
      加えて、保護者による仕上げ磨きが必須である。
      また、隣接面う蝕の予防のためにはフロスの使用が必要であり、ホルダー付きフロスなら子ども自身でも使えるようになる。
      4歳以降ではフッ化物によるブクブクうがいも有効と考えられる。
      しかし、だらだら食べのような食生活では口腔清掃の効果も得にくいため食生活の規律性を確保した上での口腔清掃習慣の確立が望まれる。

      う蝕を予防するためだけに何かを行うのではなく、子ども達に健康な生活習慣を身に付けて貰うことでう蝕予防に繋げていくことが大切とおもわれる。

      おわりに

      う蝕は細菌感染症であるということ
      産まれてくる我が子のために今から出来ることは何か
      子どもが大人と同じ食事をするならば同じように歯磨きが大切であり仕上げ磨きは朝・晩の2回は必須
      甘いおやつは食べていいんです、食べ方が大事
      量が問題ではなく、ダラダラと食べるのが危険
      子どものう蝕は隣接面から 、だからフロスは必ず
      パパ・ママと一緒にやろう

      日々の診療のなかで耳にする先生の言葉に繋がるものでした
      今回の学びを少しずつでも患者さんに伝えていきます。
      ありがとうございました

      category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

      子どもの虫歯

      2020.07.01 Wednesday 09:30
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        「う蝕」とはみなさんも知っているように
        よく聞くむし歯のことであり
        今回は乳幼児から習慣にしたい
        予防についてのお話です。
        う蝕の原因は細菌感染症であるとともに
        その発病は生活習慣病とも関係する。
        特に乳幼児期は心と身体の発育が著しく
        歯と口の発育も活発で食生活習慣を
        はじめとした日常生活の変化も
        う蝕のリスクに大きく関わってくる。
        なので発育時期に合わせたう蝕予防を
        することが大切である。
        最後に年齢に応じた予防方法も
        お話したいと思いますが
        まずは近年の小児期のう蝕に
        ついての傾向から。
        昭和40年代(50年前くらい)のピークに
        比べて減少傾向にある。
        当時3歳ですでにむし歯があるという
        子どもの割合は90%近くおり
        「むし歯の洪水の時代」と言われていた。
        家族の中に55歳前後の方が
        いるようであれば昔ちいさい頃
        むし歯があったか聞いてみると
        いいかもしれませんね。
        平成になると、う蝕への対応も
        早期発見・早期治療から
        予防という概念へと変わり、
        昭和52年から始まった
        1歳6ヶ月健診により
        早期からのう蝕予防へのアプローチで
        平成元年〜平成28年の小児の
        う蝕有病者率の変化は
        3歳児では平成元年の55.8%から
        平成28年では15.8%へ減少し
        12歳児も遅れてはいるが減少している。
        令和の時代にはきっとまた
        新たな発見があり新時代となることを
        期待したいですね。

        さて、う蝕はなぜできるのか?
        19世紀にはすでにう蝕の原因が
        砂糖(ショ糖)であること、
        唾液中の細菌が酸を作り
        歯を溶かすことは言及されていたが
        20世紀に入りミュータンス菌と
        高炭水化物によりう蝕ができる
        という実験でう蝕の病因論の
        解明が進んだ。
        う蝕の原因となる3要素
        (宿主・細菌・食物)
        歯があって
        菌がいて
        菌が好むエサ(糖)がある
        状態が示されている。
        う蝕の原因菌としてミュータンス菌は
        糖を食べて酸を作るだけでなく
        ショ糖を利用して粘着性のある
        不溶性グルカンを作る。
        そのねばねばした所に細菌が
        プラークとして歯面に付着する
        手助けをし、う蝕の発生に大きな
        役割を果たす。
        その粘着質の中にいろいろな細菌が
        住み着いて糖を代謝し酸を作る
        ことでう蝕が起こりやすい環境を作る。
        私たちの意識とは別に
        口の中でこんなことが起こっていると
        思うと生き物の身体というのは
        おもしろいですよね。

        子どものう蝕の発病は周囲の大人
        (特に母親)の唾液を通じて子どもに
        伝わりプラークが作られ酸を作り
        エナメル質の脱灰を生じることから
        はじまる。
        例えば自分が使ったスプーンを使い
        子どもに食べさせるとか
        熱いものをフーフーして
        冷ましてから食べさせてあげる
        などが、あげられますが
        子どもがいたらついつい
        やってしまいそうなこと
        ばかりですよね。
        これらをコントロールすることで
        小児のう蝕予防に大きく影響してきます。
        母親のお腹の中にいる間
        胎児の口腔内に細菌は存在しない。
        産道を通ってお腹から出てきた
        新生児はこの瞬間から様々な菌に
        さらされることとなる。
        母親のお腹の中ってすごいんですね。
        その菌にさらされるように
        なった瞬間産まれてから5歳までに
        むし歯菌と言われるミュータンス菌の
        保有がみられた感染時期のデータから
        約6ヶ月頃から歯が生えはじめ
        19ヶ月〜31ヶ月
        (1歳7ヶ月〜2歳7ヶ月頃)に
        集中してミュータンス菌の
        保有があることがわかった。
        これを「感染の窓」と呼ばれている。
        つまり1歳6ヶ月健診や
        3歳児健診があるのは
        むし歯になりやすい時期に
        リスクを知り予防できる適切な
        時期だと言えるとこがわかりますね。

        では、食生活とう蝕との関連から
        歯の脱灰を引き起こす原因となる
        糖の摂取がう蝕発症の大きな
        役割を果たすことは何度も
        耳にしたことがあるかと思います。
        中でもショ糖はエネルギー源としても
        食品としての安全性からも良質な
        甘味料である。
        (ショ糖とは主にサトウキビや
        テンサイから抽出されるもの
        なので安全性も高いですし
        サトウキビなんてそのまま
        かじってもおいしいですし)
        しかし多くの長所があるショ糖
        ですがう蝕に最も関わりが
        あると言っても過言ではありません。
        ・ミュータンス菌が歯に付着するために
        必要な粘着性グルカンの形成(ねばねば)
        ・プラーク中の細菌が酸を効率良く
        産生するため(むし歯のエネルギー源)
        この2つにはショ糖が1番なのです。
        食べ物が豊富である日本では
        避けられるかと言われると
        難しいのかなと思う。
        ここで重要なのが唾液の働きである。
        う蝕の原因にショ糖が関係していると
        話したが唾液の働きとう蝕も大きく
        関係している。
        もっと言うとすごく大事。
        食事をしたあと
        (特に甘いものを食べたあと)や
        朝起きた時など
        口の中が酸っぱく感じたことは
        あるだろうか。
        これは先ほど話にも出ていた
        糖をエサにしたミュータンス菌が
        酸を作り出し、口の中が酸性に
        傾いている状態だからである。
        このままでは酸により
        歯が溶かされてしまうので
        もとの状態に戻さなければ
        いけません。
        そこで中和に絶対的に重要なのが
        唾液の分泌である。
        唾液中の重炭酸塩の中和作用と
        緩衝作用によりプラーク中の酸に
        対しても効果的な緩衝システム
        になるといえる。
        つまり唾液の分泌速度が早いほど
        プラーク中の酸の中和も
        速やかに起こる。
        しかし同じ人の口腔内でも
        唾液の行き届きにくい
        上顎前歯部や隣接面などは
        中和の回復も遅くなる。
        よってう蝕ができやすい部分
        ということになる。
        そして長い間定着したプラークは
        うがいでは除去できないため
        歯ブラシによる清掃で取り除く
        必要があり、糖質摂取後の
        ブラッシングは産生された酸を
        プラークごと早急に歯の表面から
        除去することになり
        う蝕予防につながると言える。
        もう一度言うがプラークは
        うがいでは落とせないのです。

        ということは必然的に
        ブラッシングが必要になるので
        ここからは発育時期に合わせた
        う蝕予防のお話。
        乳幼児期の口腔内やその周囲は非常に
        敏感な部位のため急に触られたり
        歯ブラシを入れたりすると乳児は
        拒否反応を起こしやすい。
        これを嫌と覚えられると
        この先の清掃習慣が大変になる。
        なので乳歯が生える前から
        スキンシップの一環として
        顔や口の周りを積極的に
        触ってあげると良い。
        乳切歯が生えてきたらいきなり
        歯ブラシを使うのではなく
        ガーゼを指に巻いて口の中の
        清掃を始める。
        なんとなくですが気持ち
        良さそうですね。
        ただし授乳後は避けて
        子供の機嫌が良い時に行いましょう。
        それに慣れてきたら
        ガーゼ磨きと一緒に歯ブラシを
        使って清掃を始める。
        まだプラークが付着しにくい
        時期なので軽い力で
        やさしく短時間で十分なのです。
        幼児期前半(1〜2歳代)
        乳臼歯の生えることにより
        歯ブラシによる清掃の必要性が高まる。
        1日1回はブラッシングを習慣付け
        慣れたら朝晩の保護者による
        口腔清掃の習慣を図る。
        保護者による歯磨きは
        ひざの上に仰向けに寝かせて
        スキンシップをしたり
        やさしく話しかけながら
        磨くと良い。
        ここでも嫌だと思われないように
        気をつけないといけないのですね。
        2歳を過ぎたら子どもに
        歯ブラシを持たせて一緒に
        磨いたりうがいの練習を始める。
        1歳を過ぎたらかかりつけの
        歯科医を決めて定期健診や
        保健指導を行うとよい。
        プロに教えてもらうのが
        1番良いですし、前回も
        やったのになと思う人も
        いるかもしれませんが
        成長と同じように子どもの
        口の中も成長しているので
        1度教わった磨き方だけでは
        足りないこともあります。
        口腔内の変化に応じた磨き方、
        仕上げ磨きをぜひお家で
        やってもらいたいなと思います。
        幼児期後半(3〜5歳代)
        子どもの手指機能の発達により
        子ども自身で口腔清掃を行う
        時期になります。
        食後のブラッシングと
        ブクブクうがいを習慣化し
        乳歯が生え揃うことで
        乳臼歯の歯の溝や歯と歯の間など
        清掃しにくい部分が増えることで
        プラーク付着も高まるので
        保護者の仕上げ磨きが必要である。
        ここで隣接面のう蝕の予防に
        必要なものがフロスを使うこと。
        今はキシリトール(甘味料)が
        糸に練り込まれていて味が
        ついているフロスもあるので
        おいしくてう蝕予防もできて
        いろいろな味があって楽しく
        口腔内の清掃ができるグッズが
        あるのでぜひお店でも
        歯磨きコーナーに足を止めて
        見てもらいたいと思います。
        4歳以降ではフッ化物による
        ブクブクうがいも有効で
        これも薬局に行くとたまに
        置いてあるのを見かけるので
        子どもだけでなく家族みんなで
        予防を習慣にしてもらえると
        いいですね。

        おわりに
        子どものむし歯予防では
        こちらから何かやろうではなく
        むし歯をつくらないような
        生活習慣をちいさい頃から
        身につけてもらうことが大切であって
        そうしたら自然と大人である
        私たちの習慣にもなるはずです。
        生活の基本の衣食住+歯磨き!
        新時代はそうなるかも!?

        ヨコ

        category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

        輪読会小児のう蝕について

        2020.07.01 Wednesday 09:23
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          小児期のう蝕は、昭和40年代のピーク時は、3歳で90%近くでしたが、近年は明らかな減少傾向にあります。
          う蝕の病因などが徐々に解明されてきたことから、う蝕への対応も、「早期発見・早期治療」から「予防」にシフトしてきています。
          昭和52年から始まった1歳6ヶ月児歯科健康診査によって、早期からのう蝕予防へのアプローチが普及し、その頃から子どものう蝕は減少を示し始めました。
          平成元年〜平成28年のう蝕有病者率の変化では、3歳児では平成元年の55.8%から平成28年の15.8%へと顕著に減少していて、それにやや遅れて、12歳児のう蝕有病者率も減少しています。

          う蝕の減少に伴い、乳幼児歯科健診での相談内容もう蝕の予防や治療に関する事だけでなく、乳歯の生え方や歯列・咬合、口腔習癖、食べ方に関するものなど多岐にわたっています。
          歯科臨床での小児への診療内容も、定期健診や保健指導が増えてきています。
          しかし、3歳児のう蝕有病者率には地域差が大きいことや、乳歯列の完成以降は乳臼歯の隣接面のう蝕などが増加して、5歳児になると有病者率が2〜3倍に高まること増加傾向が視られる為、さらにう蝕予防策が必要となります。

          <なぜう蝕はできる?>
          19世紀にすでにう蝕の原因は砂糖(ショ糖)であり、また唾液中の細菌が酸を作り歯を脱灰することなどは分かっていたが、20世紀に入ってからう窩からミュータンスレンサ球菌が分離され、この分離されたレンサ球菌を無菌ねずみに移して高炭水化物食を与えるとう蝕ができると報告されました。
          う蝕の原因となる3要素は宿主・細菌・食物ですが、その発症にはミュータンスレンサ球菌の伝播・定着からう蝕発症に至るまでの一連の過程が存在します。
          成人のう蝕は、3要素以外に様々な要因がありますが、小児のう蝕は発症までのメカニズムは比較的シンプルであると言われています。
          う蝕の原因菌としてのミュータンスレンサ球菌は糖を気質として有機酸を産生するという点だけでなく、ショ糖を利用して粘着性のある不溶性グルカンを形成し、細菌がデンタルプラークとして歯面に付着する要素を作るという点で、う蝕の発生に大きな役割を果たしています。
          ミュータンスレンサ球菌が不溶性グルカンをベースに歯面に付着してデンタルプラークを形成すると、その中に色々な細菌が住み着いて糖を代謝し酸を産生する事で、プラーク付着部位のpH低下が起こります。他にもミュータンスレンサ球菌は耐酸性能や酸蓄積能などの酸産生を維持する機構をもっている為、う蝕の発症に関連すると考えられています。
          う蝕予防を考える際にミュータンスレンサ球菌の伝播・定着の抑制と糖(特にショ糖)の摂取、デンタルプラークの付着などの発症要因のコントロールが重要なのはこのためです。
          今後さらなる研究で新たな知見が得られる可能性も高いですが、宿主・細菌・食物の3要素(キースの輪)の関わりはそれほど変化しないと考えられています。

          <ミュータンスレンサ球菌の子どもへの伝播・定着>
          う蝕の発症は、ミュータンスレンサ球菌が周囲の大人の唾液を介して子どもに伝播し、ショ糖の摂取により不溶性グルカンが生成されると、歯の表面に定着しプラークが形成され、プラーク内で酸産生菌が糖代謝から酸を産生して、エナメル質の脱灰が生じる事から始まります。
          この初期段階をコントロールする事が小児のう蝕では重要です。

          胎児の口腔内に細菌は存在しませんが、産道を通って出生した新生児は、様々な細菌にさらされる事になります。
          乳歯萌出前の口腔内からはレンサ球菌が発見されることが多いですが、ミュータンス菌は発見されないとされています。
          乳歯萌出後は口腔内の細菌種は急激に増加しミュータンスレンサ球菌の保菌者も出てきます。
          5歳までにミュータンスレンサ球菌の保菌が見られた小児の感染時期は、生後19カ月から31カ月(1歳半以降〜二歳7ヶ月頃)に集中していて、この時期を「感染の窓」と名付けられています。

          乳歯萌出前に伝播した菌は、口腔粘膜に付着する事が出来ない為そのまま食道に送られますが、乳歯が萌出し、ショ糖の摂取が始まると、粘着性グルカンが形成されて菌が歯の表面にとどまりやすくなり、定着が生じます。
          乳臼歯が萌出し、離乳完了により食べられる食品の幅も広がると、ショ糖を含む間食や甘味飲料の摂取も始まりやすい1〜2歳代はまだ保護者の食事介助なども必要な為、ミュータンスレンサ球菌の伝播・定着が最も起こりやすいと考えられています。
          生活行動が自立する3歳以降は伝播の機会も徐々に減少すると考えられている為、4〜6才頃になると小児の口腔細菌叢はほぼ確率すると言われています。
          その為、乳幼児期、特に3歳頃までのミュータンスレンサ球菌の伝播・定着をコントロールする事が重要と思われています。
          ミュータンスレンサ球菌は、保護者などの口腔内から唾液を介して伝播すると考えられている為、離乳食が始まると箸やスプーンなどの使い回しなどをしないようにと言われるのはこの為です。
          また妊娠中からの大人のキシリトール摂取などでう蝕のできにくい口腔内環境を作っておく事も重要です。

          <う蝕予防の基本>
          ミュータンスレンサ球菌の歯面定着を促進し、他の口腔細菌とともにプラーク中での酸産生によってpHの低下と歯の脱灰を引き起こす原因となる糖の摂取が、実際のう蝕発症には大きな役割を果たします。ショ糖はエネルギー源としても食品の安全性、また良質の甘味を有する事からも多くの長所をもつ糖です。しかしう蝕という面からはショ糖が一番利用されやすい菌でもあります。
          ショ糖の摂取は食事時に与えた時のう蝕増加よりも、食間の自由な時間に与えたう蝕増加の方が多い事が分かっています。
          これはショ糖が歯面に停滞しやすい形で食間に摂取する事によりう蝕が急増します。
          ショ糖を含む飲食物の摂取形態や摂取頻度などがう蝕の発生や増加に大きく関与しています。
          食生活面からう蝕予防を考える際は、ショ糖の摂取がプラーク形成に主に関与し、またショ糖を含む発酵性糖質の酸産生に関わっていく事を伝えていかなければいけません。
          食事での糖質の摂取は炭水化物(でんぷん)が主体になる事が多い為、3回の食事よりも食間に摂取される単糖類(ぶどう糖や果糖など)・ニ糖類(ショ糖や乳糖など)を多く飲食物の方がう蝕と結びつきやすいものと考えられています。

          唾液の働きとプラークpHのコントロール
          ショ糖やぶどう糖を摂取後にプラーク中の口腔細菌により酸産生が起こると、プラークのpHは急速に低下して5〜10分くらいで最低値に達し、その後30〜60分で元のpHに戻ります。プラークpHの最低値とその持続時間に関係するのは発酵性糖質の口腔内停滞時間やプラーク中の細菌の種類、プラークと唾液の緩衝能、唾液の流出能などです。この最低pHが臨界pHを下回るとエナメル質の脱灰がおこります。
          唾液による口腔内pHの調整の多くは、唾液中の重炭酸塩の中和作用と緩衝作用によるもので、プラーク中の酸に対しても効果的な緩衝システムになるといわれています。唾液の分泌速度が速いと重炭酸塩濃度(中和する力)も上昇するので、だ液のpH上昇やプラーク中の酸の中和も速やかに起こります。
          口腔内の部位によって唾液による作用も異なる為、唾液の届きにくい上顎前歯部や隣接面などのプラークpHは低下しやすく回復が遅くなります。プラークpHは30〜60分後には安静時のレベルに戻りますが、プラーク中の有機酸組成が安静時の状態に戻るのには数時間かかるといわれているので、飲食の間隔をあける事が重要です。
          プラークpHのコントロールも重要ですが、一番はプラークを歯の表面から除去する事がとても重要です。長期定着したプラークは唾液による作用が働きにくくなるためう蝕発症に結びつけないためにはプラークの除去の必要が出てきます。プラークはうがい等ではとりのぞくことはふかのうなため、歯ブラシによる清掃で除去する必要があります。また発酵性糖質摂取後のぶらっしんぐは、産生された酸をプラークごとに早急に歯の表面から除去することにになり、う蝕予防につながります。

          <発育時期に合わせたう蝕予防>
          ‘児期前半期(歯がなく、母乳や人工乳で栄養捕球している時期)
          ミュータンスレンサ球菌の定着は起こらないのでう蝕のリスクもありません。
          この時期からスキンシップの一環として顔や口回りを積極的に触るといいです。
          ∪幻紕機腺競月以降(離乳が開始、乳切歯萌出時期)
          離乳食ではショ糖の摂取機会は少ないので、まだミュータンスレンサ球菌の定着は起こりにくく、う蝕のリスクも低いです。
          ブラッシングはいきなり歯ブラシを使うのではなく、ガーゼを指に巻き口の中の清拭を始めます。子供の機嫌のいい時にやるとなおいいです。
          ガーゼ磨きに慣れてきたらガーゼ磨きと並行して歯ブラシでの清掃も始めます。まだプラークも付着しにくい時期なので歯ブラシの感触に慣らす為、「軽い力で優しく短時間」でがポイントです。
          Nテ後期
          乳児用の菓子類や糖分を含んだ飲料を与える場合も出てくるため、ミュータンスレンサ球菌の定着もおこりはじめます。
          保護者が味見をしたり自分が使ったスプーンで乳児に食べ物を与えたり噛み与えをする事は出来るだけ避けた方がいいです。
          保護者を含めた家族内の口腔内のミュータンスレンサ球菌を減らしておく事が重要なので、口腔清掃をしっかり行い、う蝕治療や定期的なPMTC等も受けるといいです。
          ね鳥期前半(1〜2歳代)
          ・1歳代前半〜第一乳臼歯が萌出して歯を使った咀嚼の練習が始まり、離乳は完了を迎えます。
          3回の食事に加えて間食や飲料を摂取するようになります。
          歯ブラシによる清掃の必要性が高まってきます。1日1回はブラッシングする習慣をつけ慣れてきたら朝晩2回の保護者による歯磨きの習慣化が重要になってきます。
          保護者によるブラッシングはスキンシップをとり、優しく話しかけながらやります。
          フッ素配合の歯磨材も使用していきます。
          ・2歳代〜第二乳臼歯の萌出も始まり、ショ糖を多く含む菓子類や飲料を摂取する機会も増えるため、ミュータンスレンサ球菌の伝播・定着がおこりやすくなります。特に糖分の多い食生活ではう蝕のリスクは高くなります。
          乳歯の生えかたに合わせた食形態の食べ物で咀嚼機能を育て、手づかみ食べからスプーンやフォークの自食行動を育てる支援が重要であり、保護者の食事介助時のミュータンスレンサ球菌の伝播を減らすとともに、間食などでショ糖を多く含む飲食物の摂取による、菌の定着リスクを伝える事が重要です。
          ショ糖を摂り始めてプラークが形成されやすくなる1歳以降では寝る前や夜間の母乳もう蝕リスクを高めるため、様子を見ながら卒乳をする必要があります。間食や水分補給などで糖分の多い酸性飲料を摂取すると酸蝕とう蝕、両方のリスクが高まるため出来るだけ控え、規律性のある食生活習慣をしていきましょう。
          2歳を過ぎたら子供に歯ブラシを持たせて一緒に磨くようにします。子供は大人の真似をするので家族みんなで楽しみながらやるのがおすすめです。

          1歳を過ぎたらかかりつけ歯科医を決めて、定期健診や保健指導を受けましょう。

          ネ鳥期後半(3〜5歳)
          乳歯列が完成して、咀嚼機能も充実してくるため、家族と同じ食事が摂れるようになります。
          子どもの生活行動も自立してくることで、この時期のミュータンスレンサ球菌の伝播・定着のリスクは徐々に減少はしてきますが、すでに定着が生じている子どもでは、糖分の多い飲食物の摂取によりう蝕のリスクは高まります。
          第二乳臼歯が噛み合うことで食べ物のすりつぶしが可能になるので、咀嚼力もたかまります。噛みごたえのある食品を適度に食事に取り入れて、よく噛む習慣を付ける事が大切です。よく噛む事は唾液の分泌も高まり、口腔内の自浄性も高まります。糖分が口腔内に長く停滞する食べ物や含糖飲料の摂取がう蝕のリスクを高めるため、1日の生活の中で糖分を多く含む飲食物の摂取回数が増えると脱灰の時間が増加し再石灰化が妨げられます。それによりう蝕のリスクも高まります。
          子どものおやつは4回目の食事といわれています。砂糖を多く含んでいて、食べている時間が長いキャラメルや歯に残りやすいクッキーなどではなく、栄養もとれて食べかすも残りにくい、おにぎりやチーズ・果物などがおすすめです。

          不規則な飲食はう蝕リスクを高めるだけでなく、食欲や食事量の問題にもつながりやすいため、規律性のある食生活リズムを作っていく事が重要です。
          この頃から子どもの手指機能の発達によって、子ども自身で口腔清掃の練習をはじめるといいです。食後のブラッシングとブクブクうがいを習慣化していきます。乳歯が生え揃うことで、乳臼歯の裂溝や隣接面などの清掃しにくい部分が増えプラーク付着も高まります。
          まだまだ仕上げ磨きは必須です。
          隣接面のう蝕予防の為には、フロスを使用します。ホルダー付きのフロスであれば子ども自身でも使えます。幼児期からフロスが毎日のブラッシングの一部になり、習慣化出来る事が理想的です。
          4歳以降ではフッ化物によるブクブクうがいも有効的です。しかしだらだら食べのような食生活は口腔清掃の効果も得にくいため、食生活の規律性を確保したうえでの口腔清掃習慣の確立が望まれます。


          う蝕リスクのコントロールが出来るのは私達、保護者です!
          仕上げ磨きやフロスなどの口腔清掃習慣や食生活習慣など発育時期に合わせたう蝕リスクのコントロールの重要性やリスクの要因を理解して、今後の仕事に生かしたいです。


                                                                                  byうす

          category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

          コロナに負けず輪読会再開

          2020.06.30 Tuesday 13:55
          0

            御無沙汰の輪読会、感染症の文献をみんなで抄読しています。

            小児から妊婦さんの文献を読み解きます。

            院長

            category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

            乳幼児のう蝕予防を考える。子どもの発育時期に合わせたう蝕予防とは

            2020.06.30 Tuesday 08:54
            0

              ・はじめに
              小児期のう蝕は、病因の解明や「早期発見、早期治療」から「予防」にシフトしてきたことから、近年明らかな減少を示している。
              〈3歳児のう蝕有病者率〉
              昭和40年代ピーク時→90%
              平成元年→55.8%
              平成28年→15.8%
              しかし一方では、3歳児のう蝕有病者率には地域差が大きい(10〜20ポイントの差がある)ことや、5歳児になると有病者率が2〜3倍に高まることなどから、さらなるう蝕予防策が必要となっている。

              1.う蝕はなぜできる?
              1)う蝕の原因と発症過程
              Keyesの輪には、う蝕の原因となる3要素(宿主・細菌・食物)が示されている。
              う蝕の原因菌としてのミュータンスレンサ球菌(S.mutans,S.sobrinus)は、糖を基質として有機酸を産生し、ショ糖を利用して粘着性のある不溶性グルカンを形成し、細菌がデンタルプラークとして歯面に付着する足掛かりを作るという点で、う蝕の発生に大きな役割を果たしている。
              ※酸産生能はラクトバチルス菌やミュータンス以外の口腔レンサ球菌にもあるが、歯面への付着能がないので、デンタルプラーク内に住み着き、糖を代謝し酸を産生することで、プラーク付着部位のpH低下が起こる。
              ☆このためミュータンスレンサ球菌の伝播・定着の抑制と、糖の摂取、デンタルプラークの付着などの発症要因のコントロールが重要!

              2)う蝕原因菌(ミュータンスレンサ球菌)の子どもへの伝播・定着
              胎児の口腔内には細菌は存在しない。
              ミュータンスレンサ球菌は、保護者などの口腔内から唾液を介して伝播する。
              乳歯が萌出し、ショ糖摂取が始まると、粘着性グルカンが形成され、定着が生じる。
              ☆5歳までにミュータンスレンサ球菌の保菌がみられた小児の感染時期は、生後19〜31か月に集中しており、この時期を「感染の窓」という。
              ・1〜2歳→まだ保護者の食事介助なども必要であり、伝播・定着が最も起こりやすい。
              ・3歳以降→食事などの生活行動が自立してくるので、伝播の機会が徐々に減少する。
              ・4〜6歳→小児の口腔細菌叢はほぼ確立する。
              ・中学生.高校生を対象にした調査によると、ミュータンスレンサ球菌が検出されなかった者が中学生で24.8%、高校生で21.9%と一定割合でおり、DMFTはミュータンスレンサ球菌を保有する者と比べて有意に低かった。
              ☆これらのことから、特に3歳頃までのミュータンスレンサ球菌の伝播・定着をコントロールすることが重要!

              2.う蝕予防の基本
              1)食生活とう蝕との関連から
              う蝕を感染症と捉えると、ミュータンスレンサ球菌の伝播が最も注目されるが、糖の摂取が実際のう蝕発症には大きな役割を果たしている。
              特に分解が速い単糖類(ブドウ糖・果糖など)や二糖類(ショ糖・乳糖など)がう蝕誘発性が高い。
              でんぷんは分子が大きく分解に時間がかかるので、急激な酸産生には結び付きにくい。
              ☆3回の食事よりも食間に摂取される単糖類・二糖類を多く含む飲食物のほうが、う蝕の原因になりやすい!

              2)唾液の働きとプラークpHのコントロール
              ステファンカーブでは、糖摂取後にプラーク中の口腔細菌により酸産生が起こると、プラークのpHは急速に低下して5〜10分くらいで最低値に達し、その後30〜60分かけて元のpHに戻ると示されている。
              〈プラークpHの低下速度に影響を与えるもの〉
              ・糖質の種類、唾液の緩衝能など
              〈プラークpHの最低値とその持続時間に関係するもの〉
              ・糖質の口腔内停滞時間、プラーク中の細菌の種類、プラークと唾液の緩衝能、唾液の流出能など
              ※この最低pHが臨界pHを下回るとエナメル質の脱灰が生じる。
              その後、
              ・プラーク中の酸が徐々に唾液に拡散
              ・プラーク中のアンモニアなどによる酸の中和
              ・唾液中の重炭酸塩の中和・緩衝作用
              などにより、pHの上昇が起こる。
              ※唾液の分泌速度が速いと重炭酸塩濃度も上昇するので、唾液のpH上昇やプラーク中の酸の中和も速やかに起こる。
              ※唾液の届きにくい上顎前歯部や隣接面などのプラークpHは低下しやすく回復が遅くなる。
              ☆糖質摂取後のブラッシングは、産生された酸と「酸産生の場」であるプラークごと早急に歯の表面から除去することになるので、う蝕の予防につながる!

              3.発育時期に合わせたう蝕予防
              1)乳児期
              “育の様子とう蝕のリスク
              ・乳児期前半→歯がなく、母乳や人工乳で栄養摂取しているのでミュータンスレンサ球菌の定着は起こらず、う蝕のリスクはない。
              ・乳児期後半→乳切歯が生えてきても、離乳食ではショ糖摂取の機会が少ないので、ミュータンスレンサ球菌の定着は起こりにくく、う蝕のリスクは少ない。
              ⊃生活習慣からのう蝕予防
              乳児は離乳の過程で、咀嚼のベースとなる様々な動きを獲得する。食べる機能の発達を促すことは、その後の咀嚼機能の獲得や食行動の発達にも重要であり、口と全身の健康を守る食生活習慣形成の第一歩になる。
              ※離乳後期になると、乳児用の菓子類や糖分を含んだ飲料を与える場合も出てくる。その場合はミュータンスレンサ球菌の定着リスクも出てくるので、
              ・保護者が味見をする
              ・保護者が使ったスプーンで食べ物を与える
              ・噛み与えをする
              などはできるだけ避けたほうがいい。
              8腔清掃習慣からのう蝕予防
              口腔内やその周囲は非常に敏感な部位。
              →急に触られたり歯ブラシを入れられたりすると拒否反応を起こしやすい。
              ☆乳歯が生える前から、スキンシップの一環として顔や口の周りを積極的に触るといい!
              〈乳切歯萌出開始期〉
              ガーゼを指に巻いて口腔内の清拭を開始(授乳後は避け、機嫌のよい時に行う)
              →慣れてきたら、ガーゼ磨きと平行して歯ブラシでの清掃を開始する(まだプラークも付着しにくい時期なので、歯ブラシの感触に慣らすことを目的に、軽い力でやさしく短時間で磨く)
              ☆保護者を含めた家族の口腔内のミュータンスレンサ球菌を減らしておくことも重要!(口腔清掃をしっかり行い、う蝕治療や定期的なPMTCなども受けるよう勧める)
              ◆「酸蝕症」も要注意
              ジュースやイオン飲料は酸性の飲料。
              哺乳ビンで飲んだり、寝る前に飲んでそのまま眠ってしまうと、直接的な脱灰が生じる可能性がある。
              酸性の飲料はコップ等で飲めるようになってから与えた方がいい。

              2)幼児期前半(1〜2歳代)
              “育の様子とう蝕のリスク
              ・1歳代前半→第一乳臼歯が萌出し、"歯を使った咀嚼"の練習が始まり、離乳は完了期となる。
              間食や飲料を摂取するようになる。
              ・2歳代→第二乳臼歯の萌出も始まり、ショ糖を多く含む菓子類や飲料を摂取する機会も増え、ミュータンスレンサ球菌の伝播・定着が起こりやすくなり、う蝕のリスクが高まる。
              ⊃生活習慣からのう蝕予防
              ・離乳が完了し幼児食に移行し、ショ糖を摂り始めてプラークが形成されやすくなる1歳以降では、寝る前や夜間の母乳もう蝕のリスクを高めてしまう。
              子どもの様子をみながら卒乳を図っていく必要がある。
              ・糖分の多い酸性飲料を哺乳ビンで飲んだり、水代わりに頻繁に飲むと、酸蝕とう蝕の両方のリスクが高まる。
              ☆規律性のある食生活習慣の形成が望まれる。
              8腔清掃習慣からのう蝕予防
              乳臼歯の萌出により、歯ブラシによる清掃の必要性が高まる。
              ・1日1回はブラッシングする習慣をつけ、慣れてきたら朝,晩の口腔清掃の習慣化を図る。
              ※保護者の膝の上に仰向けに寝かせて、スキンシップを図ったり、やさしく話しかけながら磨くとよい。
              ・2歳を過ぎたら、子どもに歯ブラシを持たせて一緒に磨いたり、うがいの練習を始めていく。
              ☆ミュータンスレンサ球菌の子どもへの伝播を避けるためにも、周りの大人達がしっかり口腔清掃を行うことが大切!

              3)幼児期後半(3〜5歳代)
              “育の様子とう蝕のリスク
              乳歯列が完成し、咀嚼機能も充実してくるため、家族と同じ食事が摂れるようになる。
              ・通園などで活動範囲が拡がり、含糖食品を摂取する者が増えやすい。
              ・子どもの生活行動が自立してくることで、この時期以降のミュータンスレンサ球菌の伝播・定着のリスクは徐々に減少してくるが、すでに定着が生じている場合はう蝕のリスクが高まる。
              ⊃生活習慣からのう蝕予防
              ・噛み応えのある食品を適度に食事に取り入れ、よく噛む習慣を付けることが大切。
              →よく噛むことで唾液の分泌が高まると、口腔の自浄性も高まる。
              ・糖分が多く口腔内に長く停滞する飲食物の摂取や、不規則で頻回な飲食はう蝕のリスクを高めるばかりでなく、食欲や食事量の問題にもつながりやすい。
              ☆規律性のある食生活リズムをつくっていくことが重要!
              8腔清掃習慣からのう蝕予防
              子どもの手指機能の発達により、子ども自身で口腔清掃の練習を行う時期。
              ・食後のブラッシングとブクブクうがいを習慣化していく。
              ・乳臼歯の裂溝部や隣接面など清掃しにくい部位が増え、プラークの付着も高まるため、保護者の仕上げ磨きは必須!
              ・隣接面う蝕予防のためにはフロスの使用が必要。(ホルダー付きフロスなら子ども自身でも使えるようになる)
              ・4歳以降ではフッ化物によるブクブクうがいも有効。
              ☆だらだら食べのような食生活では口腔清掃の効果も得にくい(再石灰化する時間がない!)ため、食生活の規律性を確保した上での口腔清掃習慣の確立が望まれる。

              4.感想
              今回は井上美津子先生の文献をもとに勉強会を行いました。う蝕は細菌感染症であるとともに、その発病は生活習慣病的なパターンをとる。う蝕を予防するためだけに何かを行うのではなく、子ども達に健康な生活習慣を身に付けてもらうことでう蝕予防につなげていくことが大切、とのことでした。TBIやPMTC、フッ素塗布をいくら行ったところで、食生活習慣が不規則だったり頻回である限りう蝕は予防できない。車の両輪のように、口腔清掃習慣と食生活習慣両方へのアプローチが重要だと再認識しました。また、細かい発達時期に合わせたう蝕予防についても具体的に書かれていたので大変勉強になりました。今回学んだ事を保護者の方やお子さんにも伝えていき、う蝕治療ではなくメンテナンスだけで来院する方が増えていけばいいと思いました。


              記:みや

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              セミナーを受講して

              2018.11.28 Wednesday 11:12
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                  セミナーを受講して

                「知らなきゃまずい!!今どきの歯科治療&メンテナンス」
                講師  内藤和美先生(株式会社スマイル.ケア歯科衛生士)

                先ずは歯周病に何故なってしまうのかです。

                1  環境因子
                        ☆プラークコントロール不良
                          ☆喫煙 (特に危険因子であり歯周病の重篤化に繋がります)
                          ☆栄養バランス
                          ☆薬剤服用(「ニフェジピン」、カルシウム拮抗剤、降圧剤などは副作用で歯肉増殖させてしまう)
                          ☆唾液分泌低下
                          ☆SPTの継続状態
                          ☆歯周病への理解
                          ☆口内乾燥    
                          ☆プラークリテンション不適合修復物、歯列不整、歯牙形態異常、口呼吸、フードインパクション  
                ☆外傷性修復因子
                ☆早期接触


                2宿主因子
                          ☆年齢
                          ☆人種
                          ☆歯数
                        ☆ 糖尿病などの全身疾患
                          ☆免疫応答
                          ☆遺伝
                                                        等
                  3  病原因子
                          ☆微生物(歯周病菌)の存在

                この各因子が重なり合うことで歯周病が発症するのです。


                歯周病発症の考え方は時代とともに変化してきました。
                先ず1930年では歯石が主原因とされていましたが、最新ではバイオフィルムが主原因とされています。

                また1960年代プラークの量が問題視され、プラークコントロールを提唱していましたが今ではバイオフィルムの質が問題であることがわかっています。

                1975年には歯周病原性菌が検出されました。
                口腔内の常在菌を歯周病の原因として関連の深い順にピラミッドとして模式図化して表した時にその頂点にくるのがレッドコンプレックスです。
                P.g.菌、T.f.菌、T.d.菌の3菌種をいいます。

                更に1990年頃は抵抗力の個人差で発症すると考えてましたが、バイオフィルムの病原性の変化で発症するというのが今の考え方です。

                P.g.菌(ポルフィロモナス.ジンジバリス)
                      付着力が強くバイオフィルムを形成しやすく、内毒素により歯の骨を溶かすほか、口腔内に悪臭をもたらす。

                T.f.菌(タンネレラ.フォーサイセンシス)は歯周ポケットに付着して内毒素により歯周組織に悪影響をおよぼす。

                T.d.菌(トレポネーマ.デンティコーラ)は歯と歯肉の間の溝が広がる歯周ポケットから組織内および血管内に入り込んで増殖します。

                マイクロバイオーム(マイクロビォーム)
                  人は菌と共に生きています。(共生パートナー)
                常在菌は人の役に立っていますがバランスがくずれると疾患になります。
                歯周病までの経過をたどってみます。

                  定着...T.f.菌、T.d.菌が小中学生頃に感染

                  待機...P.g.菌 高校生頃に感染すると言われてますがまだ歯周病になったわけではありません
                    ↓
                  共生
                    ↓
                  変化...清掃不良、抵抗力の低下
                      ↓
                    発症
                となります。

                口腔内では唾液がエナメル質にペリクルを形成します。ペリクルは上皮バリアで感染から守っていますが、口腔細菌が付着し、その上に別の細菌が付着集積してバイオフィルムが厚くなりプラークを形成します。
                この時P.g.菌は上皮バリアの妨げとなり、出血は共生関係の破綻を起こしバイオフィルムの病原性を一気に高めるのです。

                P.g.菌は唾液感染し、人の血液でパワーアップすることから吸血菌とも言われています。また酸素が苦手です。だから縁下歯石は黒い=黒色P.g.菌なんですね。

                歯周病は完治しない
                休眠→死なない→増殖を繰り返すのを待っているのです。
                ですからバイオフィルムの除去が大切であり、SRPが不可欠になります。1本ずつ確実に。

                口臭について
                  原因...揮発性硫黄化合物によるもの
                60%は舌苔より産生されてます。
                  
                  1 生理的口臭(硫化水素)...卵が腐った匂い、起床時などに感じことが多く、夜しっかりと磨き、舌も磨くといいでしょう。

                    2  歯周病ゆらい(メチルメルカプタン)...野菜が腐った匂い。歯周病菌から産生される揮発性硫黄化合物のガス。P臭。毒性がある。
                  3  全身疾患由来(ジメルサルファイド)...生ゴミの匂い

                このP臭の毒性は青酸ガスに匹敵するといわれ感覚をマヒさせ匂いがわからなくなります。ですから歯周病の当人は自分の口臭に気付いてないかもしれませんし、側にいる家族もわからなくなってるかもしれません。
                  改善するには
                    ↓
                  歯周病の治療が必要
                    ↓
                  歯石、歯垢の除去
                  ポケット内の汚れ がとれ炎症が抑えられ口臭がなくなる。
                  またセルフケアが大切。

                歯周病と関わりをもつ病気
                  糖尿病...炎症性サイトカインと炎症性サイトカインのバランスが大事であり歯周病治療を行うことで血糖コントロールの改善に影響します。
                  骨粗鬆症...骨代謝に影響を及ぼしたり、逆に歯周病の症状が進行しやすくなる可能性がある。
                  誤嚥性肺炎...1日300人死亡。95%が65歳以上。主な原因は口腔内の細菌感染。高齢者の肺炎の最大の発症原因は「誤嚥」
                70歳以上は誤嚥の関与する肺炎は60%に達する。
                歯周病患者は口腔内の細菌数を減少させることが予防。プラークコントロールを肺炎予防とし歯間ブラシ、舌ブラシの勧め。口腔両石の筋力のトレーニングの習慣化が大切。

                ここまで沢山の知識を教えて頂きましたが、それをいかに患者さまに伝えていくか…とても重要なことです。
                「あなたは歯周病ですよ、ポケットの深さが5个覆鵑任后廚班死に伝えてもそれが大変な事とは思えないかもしれません。そんな時「全歯5个離櫂吋奪斑翊度の歯周病は9×8(72平方)手のひら分の潰瘍と同じでそこから出血してるんですよ」とお話したらご理解頂けるかも。

                口臭を面と向かって「あなたは口臭がありますね。臭います」等とはなかなか言えないものです。そんな時は「もう、ご存知ですよね。」「もう、お気づきですよね。」「歯周病って臭うんですよ。」と、一般論をお話してから「あなたは歯周病ですよ」と、話したら伝わりますよね。
                更にP臭は嗅覚をマヒさせてしまうとありましたね。
                仲の良いご夫婦程お互い気付かないものかもしれません。第三者に聞いてみたり、お二人揃って受診するといいですね。
                それから「P.g.菌は唾液感染するのでキスする前にはプロービングを。」などとジョークまじりに。
                「赤ちゃん雑誌に同じ箸の使い回しはいけません。」なんて書いてありますが、赤ちゃん抱っこしてたらあなたのお口に手を入れてきませんか、そしてその手をペロペロと。
                「赤ちゃんにチューしないでね」って言ってもあなたの見てないところでおじいちゃん、おばあちゃんはきっとチュってしてます。だって可愛いですもの。だったら移ってもいい状態に日頃からしておきましょう。
                このお話とっても良かったです。
                なんとか伝えたくて必死になるよりも解り易くお話できるようにしていきたいとおもいました。

                セミナーの後半はメンテナンスの講義でした。

                歯石
                    歯肉縁上歯石(白色)...唾液が関与、付着面=エナメル質
                    歯肉縁下歯石(黒色=P.g.菌)...茶褐色

                歯石除去の目的
                      細菌バイオフィルムの抑制

                スケーリング
                      歯芽の形態を考える...グルーブはどこかみていく(デンタル、CT)
                      患者さんの位置とポジション...ミラーテクニックもよいがなるべく直視して位置を変える、動く。
                        スケーラーの当て方=部分、角度


                  スケーラー
                手用スケー ラー
                超音波スケーラー
                エアースケーラー

                バリオスチップは外観の違い以外にも断面形状や材質、表面の加工などに違いがあります。
                症例や付着物の状態にあったチップを選択することで歯面や軟組織に負担をかけずに効果的に使用できます。

                パウダーメンテナンス(ジェットポリッシャー)
                歯面清掃器...研磨剤であるパウダーで器具の届かないところをクリーニングしていします。

                以上内藤先生から学んだ事を実践に役立てていきたいと思います。
                ありがとうございました。
                komi

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                「今どきの歯周治療&メンテナンス講習会について」

                2018.11.28 Wednesday 11:10
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                  「今どきの歯周治療&メンテナンス講習会について」

                  1.歯周病の発症
                  歯周病は3つの因子が合わさった時に発症する。
                  ヾ超因子(喫煙、PC不良、薬物服用、歯周病への理解など)
                  ⊇票膂子(年齢、全身疾患、口呼吸、フードインパクション、早期接触、ブラキシズムなど)
                  I存彊子(微生物)
                  ☆喫煙の有無、服薬内容の確認(Ca拮抗薬など)、ブラキシズムの原因(子供の頃に口を閉じなさいと言われた、など)きちんと問診を行う事で隠れていた因子が発見できる!

                  2.歯周病の昔と今
                  ・1960年頃→歯周病の主な原因は歯石やプラーク量。
                  ・今→バイオフィルムが主な原因。(歯石はバイオフィルムの温床になる)プラーク量よりもバイオフィルムの質が重要。
                  中でもレッドコンプレックスと呼ばれる3種類の細菌(Pg菌.Tf菌.Td菌)が病原性の高い菌種と考えられる。
                  ※Pg菌は18歳頃、Tf.Td菌は小中高校生の頃定着する。
                  ☆歯周病はバイオフィルムの病原性の変化で発症する。
                  ☆歯周ポケットからの出血によりバイオフィルムの病原性が高まり、歯周病は進行していく!

                  3.マイクロバイオーム
                  マイクロバイオームとは常在菌叢のことであり、ヒトの腸、口、皮膚、胃など様々なところに細菌は存在し、共生関係にある。
                  ☆マイクロバイオームのバランスが崩れると病原性が出てくる!
                  ☆口腔内のマイクロバイオームの頂点がレッドコンプレックスである。

                  4.歯周病菌の定着〜発症までの流れ
                  …蠱紂18歳頃に口腔細菌叢が完成し定着する。
                  待機:Pg菌は中年期頃まで待機している。
                  6生:物理的なバリアとして機能している歯肉上皮バリアとPg菌との間に均衡が保たれ、共生状態になる。
                  な儔宗Д泪ぅロバイオームとヒトとの共生は一定ではなく、年月と共に変化していく。(加齢による抵抗力の低下や清掃不良などから炎症が起こる。)
                  ト症:炎症により上皮バリアが崩壊。マイクロバイオームと歯周組織の共生関係が破綻。→歯周組織へPg菌が侵入し潰瘍面ができる。→潰瘍面に露出した毛細血管から歯周ポケット内に出血。→Pg菌は血液からヘミン鉄やタンパク質を採取し栄養源として、強力な歯周傷害性を持ち増殖する。→マイクロバイオームのバランスが崩れ発症。→Pg菌が上皮バリアが塞がれるのを阻害するので出血が続く。免疫も抑制するので他の歯周病菌も増殖しバイオフィルムも増加、歯周病は進行していく。
                  ☆歯周ポケット内壁全歯5佇の潰瘍面積を集めると9×8僂砲發覆襦(手のひら1面分から常に出血排膿しているのと同じ!)
                  ☆Pg菌は6種類いて、特に況Pg菌は病原性が高い。非感染の場合と比較すると44.44倍リスクが高くなる!
                  ☆Pg菌は唾液感染するので誰にでもいるが、発症するとは限らない。→予防できる!

                  5.口臭
                  ・生理的口臭→卵が腐った臭い。
                  ・歯周病由来の口臭→野菜の腐った臭い。
                  ・全身疾患由来の口臭→生ゴミの臭い。
                  歯周病由来の口臭の原因はPg菌が発生させる揮発性硫黄化合物(メチルメルカプタン)であり、60%は舌苔より産生。
                  ☆嗅覚をマヒさせるので本人や普段一緒にいるひとには臭いが分からない。
                  ☆メチルメルカプタンは臭いだけではなく、組織破壊やコラーゲン合成を阻害する。→口臭の抑制も歯周病の進行を抑える。

                  6.歯周病と関係のある全身疾患
                  ‥尿病
                  歯周ポケットから出て血流に乗った炎症物質は、体内で血糖値を下げるインスリンを効きにくくするので糖尿病が発生、進行しやすくなる。
                  ☆SRPやプラークコントロールで歯肉の炎症が引くと、インスリンが効きにくい体質が改善する。(HbA1cが低下)
                  誤嚥性肺炎
                  1日に肺炎での死亡は約300人、95%が65歳以上。その多くが誤嚥性肺炎であり、主な原因は口腔内の細菌感染。
                  →プラークコントロールを肺炎予防とし、歯間ブラシや舌ブラシの使用を勧める。
                  ・そもそもナゼ誤嚥しやすくなるのか?
                  →年齢とともに筋肉が衰え舌骨の位置が下がる。舌骨の位置が下がると嚥下の時に気道のフタが閉まるのが遅くなり誤嚥しやすくなる。
                  ☆口腔領域の筋力トレーニングの習慣化も誤嚥性肺炎の予防に効果的!(あいうべ体操、肩を回す、よく喋る、歌うなどちょっとした運動でOK)

                  7.SRP時に要注意な歯の形態
                  .札瓮鵐肇┘淵瓮襯献礇鵐ション
                  →1割くらいの人はエナメル質とセメント質が離れていることがあり、傷付きやすい。
                  ▲哀襦璽
                  歯根に見られる溝や凹みのことで、上顎小臼歯近心面や下顎側切歯遠心面にできやすい。上顎大臼歯の各根の近遠心などにもよく見られる。
                  →グルーブ内には歯石が付きやすくSRPも難しい。
                  ☆人それぞれ歯の形も違うので、SRP時はデンタルなどを見ながら歯の形態を考えながら行う!

                  8.パワー&ハンドスケーリング
                  ・エアスケーラーや超音波スケーラーの使用は80%、手用スケーラーの使用は20%くらいの割合で行う。
                  ・ 超音波スケーラーのチップは部分によってパワーが異なり、先端部分2〜3个隆屬農菽爾ら強→弱→中となっている。背面や角などでもパワーが変わるので、どこを当てるかによって効果と歯面への影響も異なる。
                  ・チップの角度は歯面に対して15度以下にすることで、チップの先端2〜3个鯏てることができる。角度が開くほど歯面や患者さんへの負担が大きくなる。
                  ☆自分のポジションや患者さんの顔の向き、スケーラーの角度を確認しながら行うことで、自分と患者さんの負担を減らすことができる。
                  ※歯石の種類※
                  ・縁上歯石→唾液由来で白色
                  ・縁下歯石→歯肉溝滲出液、血液などが関与
                  |祿貎А瓮悒皀哀蹈咼麝獲茘黒色=Pg菌由来(Pg菌は黒色菌とも言われる)

                  9.パウダーメインテナンス
                  ・ステイン除去だけではなくバイオフィルムの除去などにも効果的。歯質や補綴物も傷付けないので自費の補綴物やインプラントのクリーニングにも◎。
                  ・術前に口唇にワセリンを塗り、乾燥から保護する。
                  ・円を描くようにクルクル動かしながら1.2回噴射していく。
                  ・仕上げに研磨することでステインの再付着を予防する。
                  ☆6ブロックに分けてSRPを行うときも、全体的にエアフロー・イリゲーション・ポリッシングなどを行うと、口腔内全体の細菌数が減りSRPの効果も上がる!

                  〈感想〉
                  歯科衛生士の内藤和美先生の歯周治療、メインテナンスについての講習会に行ってきました。歯周病の発症因子やスケーラー・チップの使い方などの基本の確認から、マイクロバイオームや口臭についてなど初めて聴く事も多くあり、大変勉強になりました。先生は、現場の衛生士さん達はSRPの時に自分のポジションは12時で、患者さんの頭の向きも常に同じままで行っている人がかなり多い!と言っていました。自分にも当てはまるところがあるので学校で教わったポジショニングなどの基本の見直しを行い、今回の講習会で得た知識はできるだけ多くの患者さんに伝えていきたいと思います。

                  記:みや

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                  category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

                  根の治療について MTAの問題点

                  2016.11.15 Tuesday 15:02
                  0

                    先日、所属している歯内学会の専門医セミナーを受講しました。

                    根管充填における講演でした。非常にベーシックでありますが重要な事を再度確認できました。

                    最後に質疑応答の際に非常に考えさせられる問題提起をしてくださった先生がおりました。

                    それは最近MTAによる根管充填後に再治療を行なうことの問題でした。

                    安易にMTAが有効だからと使用すると再治療が困難になるとのこと。今後学会からの報告があるようです。

                    標準的治療が基本なのです。と実感しました。

                    当医院では必ずラバーダムをしてから根の治療をしてます。

                     

                    確かにMTA治療後の形成は非常に困難です。硬化すると非常に堅く削合が大変です。。。

                    category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

                    内山先生のSPTについて

                    2016.07.11 Monday 17:21
                    0

                      SPTとは
                      Supportive(支える、支援する)
                      Periodontal(歯周)
                      Therapy(治療、療法)
                      歯周を支える治療

                      歯周基本治療、歯周外科治療
                      修復、補綴治療により
                      病状安定となった歯周組織を
                      維持するための治療です。

                      SPTができる人は
                      歯石の除去
                      咬合治療
                      自己管理の確立
                      (歯ブラシ指導など)
                      一連の歯周治療が終了
                      していることが条件です

                      一連の流れとは
                      ・初診
                      ・検査、診断、治療計画
                      ・歯周基本治療
                      (歯石除去、ブラッシング指導)
                      ・再評価
                      ・歯周外科治療
                      ・口腔機能回復治療
                      一通り行うだけでも
                      かなり時間はかかると思います。
                      しかしこのSPTを行うことで
                      自分の歯の喪失を防ぐことが
                      できます。
                      どれくらい防ぐことが
                      できるかというと
                      SPTをした人としない人は
                      3倍近く違います。
                      患者さん1人あたりの
                      年間喪失歯数の平均

                      検査だけでやめた場合
                      0.36本
                      治療は終わったがメンテナンスには
                      来なかった場合
                      0.22本
                      治療もメンテナンスもした場合
                      0.11本
                      1年間ではあまり想像が
                      つかないかもしれませんが
                      10年経ったらどうでしょう。
                      30年経ったらどうでしょう。
                      人間の歯は永久歯が抜けてしまえば
                      もう生えてはきません、
                      抜けては生えるサメの歯とは
                      違います。
                      自分で守らないと
                      いけない財産です。

                      患者さんの中には
                      今日も歯石除去かとか
                      前も歯ブラシ指導やったのに
                      またやるのか、、、
                      いつになったら
                      虫歯の治療をして
                      くれるんだろう、、、
                      と思う方もいると思います。
                      患者さんの口腔内を
                      1番よく見ているのは
                      衛生士です。
                      患者さんの歯を1本でも
                      守ろうと一生懸命
                      歯石をとります。
                      本当は1人につきっきりで
                      1回でやってしまいたい
                      ところですが衛生士の
                      抱えている患者さんの数も
                      本当に増えてきています。
                      時間に遅れてしまえば
                      限られた時間でできることも
                      減ってしまいます。
                      チーム医療が大事とよく
                      言われますが患者さんも
                      その一員と思って
                      「予約の日時は集合時間」
                      そういう意識をもって
                      もらえたらいいなと思います。
                      しかし医療というのは
                      予期していなかったことも
                      起こります。
                      そのため患者さんを
                      待たせてしまったりすることも
                      あるので、そのようなことも
                      理解していただけるように
                      患者さんと衛生士、ドクターとの
                      距離を縮められるよう
                      コミュニケーションを
                      とることが1番大切なこと
                      だと思います。

                      歯科治療にかかる期間は
                      人それぞれです。
                      夫婦でも兄弟でも同じ回数で
                      終わることはめったにありません。
                      衛生士とドクターが
                      1人ひとりに合わせたプランを
                      立てて行っています。
                      2、3回で終わる人の方が
                      珍しいくらいです。
                      長い方は1年以上通ってもらい
                      メンテナンス期間に
                      入る方もいます。
                      長いお付き合いになる
                      ということは患者さんにも
                      頑張ってもらうために
                      衛生士、助手、ドクターも
                      患者さんのことを
                      理解することが大切だと
                      思います。
                      あとはデータに残し、
                      昔と比べて見ることで
                      どれだけ改善があるか
                      実感できるとモチベーションも
                      上がります。
                      そして、定期的にSPTを行い
                      歯を守るお手伝いを
                      できたらいいなと思います。

                      category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

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